

「S級妖怪」のあらすじ
『よっしゃアァァ!次の合コン、俺に任せとけ!今度こそガチ中のガチ! 天使か女神か!? いや、それ以上! 奇跡レベルで可愛い子、厳選に厳選を重ねて連れてくるから! マジで! 土下座してでも連れてくる! 期待値MAXで待ってろよ!!』
友は太陽よりも眩い笑顔で、全身全霊で、そう高らかに宣言する。
――ああ、強烈なデジャヴュ! この根拠ゼロの圧倒的な自信と、毎回必ず反故にされる、悪魔との契約よりも信用できない約束!
俺はもう、血の涙を流しながら学んだのだ。
彼の中の『可愛い子』の定義が、我々しがない一般ピーポーが使うそれとは、次元どころか宇宙そのものが違うレベルでかけ離れているということを…
毎回、呼吸困難になるほど衝撃を受けるのは、その『可愛さ』ではなく!
もはや『畏怖』の念すら抱かせる、理解不能、分類不能、測定不能、この世の理を超越したその異次元からの来訪者(?)、あるいは太古の邪神(?)のような存在感!!
そう、彼が満面のドヤ顔で、自信満々に連れてくるのは、断じて『可愛い子』などではない!
妖怪、それも特級呪物レベルの『S級妖怪』なのだッ!!
今回もどうせ、我々の想像の遥か斜め上を行く『何か』が、時空を歪めて現れるに違いない…。
そう賢者の境地で達観したフリをしつつも、魂の片隅で『いや、万が一…億が一…』と、愚かにも奇跡の可能性にすがりついてしまう、この救いようのない自分…。
さあ、今宵、魔界から召喚される『S級妖怪』は、一体どんな特殊能力(?)と恐怖(?)を我々にもたらすのか!?
…もはや、恐怖を通り越して、神聖な儀式に臨むような心境である!
怖い! でも見たい!

顔10点、身体100点…
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