
「友を売る」のあらすじ
ある日、天から、いや、裏社会からあまりにも突然そしてあまりにも魅惑的な数字が目の前にぶら下げられた!
その額、ゼロが七つ…なんと…一千万円ッ!!!
しかし! それは宝くじの当選金などという生易しいモノではない!
それは…俺がこの世で最も信頼し、共に笑い、共に泣いた…あのかけがえのない『友』の首にかけられた、非情なる懸賞金だったのであるッ!
脳が焼き切れる! 思考が沸騰する! 天秤の片方には、『友情』――二人の間に築かれた、何物にも代えがたい、尊く、美しく、永遠の絆! そして、もう片方には、『一千万円』――ただの紙切れ、されど万能の力!
この一千万円があれば…!
借金地獄から抜け出し、日々の苦しみから解放されるかもしれない
一人の『友』の自由と安全を守るのか!?
それとも、その『友』一人を差し出すことで計り知れない恩恵を受け、不幸のどん底から這い上がれる可能性を選ぶのか!?
「友情はプライスレス」…そんな綺麗事が、圧倒的すぎる『実利』と『幸福の総量』の前で、今、無残にも試されている
これぞまさしく、良心と現実が激突する、人生で最も重く、最も過酷な、『究極の選択』!

夏といえば昆虫採集!




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