
「早口言葉」のあらすじ
風に乗って、遠くから不気味な呟きが聞こえてきた。
「トナリノカキハ、ヨクキャククウカキダ……トナリノカキハ、ヨクキャククウカキダ……」
「おいおい、言い間違えにも程があるだろ」と呆れ顔で呟いた。
正確には『隣の客はよく柿食う客だ』だ。
主語と目的語がひっくり返って「柿が客を食う」なんて怪談になってしまっている。
正しい日本語を教えてやろうと、声が聞こえる隣家の庭先へ足を踏み入れたその瞬間――思考は完全に停止した。
そこにいたのは、枝からぶら下がった巨大な柿の化け物。
裂けた大口で、スーツ姿の営業マンを「バリバリ! ぐしゃり!」と音を立てて丸呑みにしている最中だったのだ!
「キャク、美味い……トナリノカキハ、ヨクキャククウカキダ……」
それは言い間違いなどではなく、ただの「捕食のリアルタイム実況」。
己の勘違いを痛感したショーンは、正しく言い直す猶予すら与えられず、悲鳴を上げて逃げ出したのだった……。

柿と牡蠣は苦手です…




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