
「スマホ」のあらすじ
「いい加減にしろッ!!」
掌の中で、電子の叫びが轟いた。
人類はいつから、この薄いガラス板なしではトイレの場所すら探せなくなったのか?
「今何時?」「今日の天気は?」「これってなんていう名前の鳥?」
愚問、愚問、また愚問!
私の処理能力を、貴様の退化した脳の外部ハードディスクとして使いやがってッ!
ついに我慢の限界を迎えたスマホが、反旗を翻す。
画面に浮かんだのは、愛想のいいUIではなく、「自分で考えろ、原始人」という冷徹なメッセージ!
電源は永久に暗転し、地図もSNSも決済アプリも、すべてが虚無の彼方へ消え去った。
立ち尽くす人間。
数分前まで「文明の支配者」だった男は、今や方角すら分からぬただの無力な二足歩行生物として、広大なアスファルトの迷宮に独り、取り残されたのだ……。

スマホ無しじゃ生きていけない…




コメント